ぷうごまの日記

都内30代の日々の記録です

自由学園明日館で大正建築の学校を見学してきた

自由学園 明日館、ゆったり見学できる素敵なところだった。

自由学園とは

自分の娘を入れたいと思える学校がないから、自分たちで学校を作った、という羽仁もと子、吉一夫妻が1921年に池袋に建てた女学校。羽仁もと子さんは日本女性初のジャーナリスト、婦人之友社を設立した方だそう。設計は帝国ホテルを建てた建築家フランク・ロイド・ライトと、その助手 遠藤新。

生徒が増え、開校から10数年で学校は移転。ただしこの校舎は関東大震災第二次世界大戦でも被害を免れ、卒業生が使用したり、戦後は税務署としても使われていた。1997年に国の重要文化財に指定されてから改修工事が行われ、今では「動態保存」という形で、見学だけでなく、コンサートや結婚式、市民講座の会場としても使われている。見学に行った日もオカリナの練習や市民講座で使われていた。当時も音楽の授業があったらこうやって校内に響いていたのかなぁ。

重要文化財 自由学園明日館

講堂

池袋駅から歩いて5分強。住宅街の中のくねくねした道(江戸時代の地図にも書かれている道だとか)の先にあって少し迷った。チケット購入後、まずは講堂を見学。ピアノの調弦中で、この後コンサートの予定が入ってたのかな。

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窓の建具が素敵…
ここで演奏会や結婚式を開いているそう。良いなぁ~。

明日館

外観はクリーム色と緑色、中に入るとこげ茶が加わって暖かい雰囲気
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出入り口は、外と中で段差がない。光が上からも差し込んで綺麗
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通路の窓の建具も素敵
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小さめの教室
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壁一面が窓ガラスのホール
ホールに入るまでの通路の天井を低く、ホールに入ると一気に天井を高くすることで広さを感じられるようにしたそう。
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建物の外縁沿いではなく内側に暖炉を作るのもライト建築の特徴の一つで、夜間の見学時には火を灯すとか。見てみたいなぁ。両脇の六角椅子は子どもサイズで可愛らしい。f:id:puugoma:20211122233911j:image

カフェ

喫茶付きのチケットでは、2階のカフェで焼き菓子とコーヒーか紅茶を頂ける。

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学校として使われていたときはここが食堂で、300人の生徒と先生がお昼を食べていたとのこと。生徒数が増加し、バルコニーを改築して食堂のスペースを広げたそう。

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この日の焼菓子は優しい味のパウンドケーキ。マダムとムッシューが数組いるのみで、静かに過ごせる良き喫茶でした。

ガイド

自由学園の歴史や建築の見どころを学べる30分くらいのガイドも聞いてきた。今はコロナ対策で、ぞろぞろ歩いて回らず、教室での解説。この日は特に人数が少なく、一緒に聞いたのは5,6人のみ。
解説の後は、学校として使われていた当時の20分くらいの映像も鑑賞できた。生活と勉強が直結していて、毎日の給食を学生自身が計画、調達、調理、片付け、お金の管理までしていたりなかなか面白そうな学校だった。
ガイドも動画も、パンフレットには載っていない情報がたくさんあって、おすすめ。

ショップ

特徴的な建築をモチーフにしたポストカードなどの学校グッズや、キリスト教系の学校だったからかクリスマスの飾りもたくさんあった。(教文館で買ったのと同じリースや飾りもあった!) 赤ちゃんの服やおもちゃも売っていて、つい買いたくなってしまう…

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ガイドの時間に合わせて行って、全部で2時間くらい過ごしたかな。

日によって見学できる範囲や時間が異なるから、サイトで見学カレンダーを確認してから行くのがおすすめです。